タブメイト2を使い始めたのでレビューします。

DATE : 2024/04/14
GENRE : ILLUST
TAGS : illust / TABMATE / DEVICE /

こんにちは!小鳥遊にこです。今回は新製品のTABMATE2を購入して使用し始めたので、過去製品との比較をしながら初めてTABMATEの購入を検討している人もできるだけわかりやすいようにレビューしたいと思います!

筆者の作業環境と左手用デバイスの遍歴

私は普段キーボードとTABMATEを併用しながら作業をしています。

今までの使用したことのある左手用デバイスは下記の感じです。

  • Razer Nostromo
  • TABMATE(初代)
  • TOURBOX
  • iClever テンキー
  • Wacom Express Key Remote
【ドリップ】

などを使用したことがあります。TABMATEとTOURBOX以外は大体3~5ヶ月位の使用感でTOURBOXは半年、TABMATEは1年くらいだと思います。

基本的にTABMATE以外が定着しなった理由は「キーボードでいいじゃん」という結論にすべて至ったからです。

TABMATE2の紹介

TABMATE2はswitchのコントローラーのように片手で完結する左手用デバイスです。
任天堂のWiiのコントローラーのアクセサリーだったヌンチャックみたいな感じですね。

前面にはカスタマイズ可能な9つのボタンと押し込み可能なホイールが付いていて、背面にも一つトリガーがあります。頭頂部には2つのボタンが有り、片手だけでもかなりの簡単に多くの操作が出来ます。

個人的には何かと左手用デバイスだとなくなりがちな、ホイールがちゃんとついている点が大きく気に入っているポイントで、表示の拡大表示に一役買ってくれています。

また、設定を「赤点灯」「青点灯」「赤点滅」「青点滅」の4パターンまで登録ができて、電源ボタンを少し押すとこのパターンを切り替えることが出来ます。

ちなみに筆者は赤点灯の一つのモードしか使っていません。人によっては下書き用、線画用、塗り用、仕上げ用と分けている人もいるようです。

細かいスペックは以下のとおりです。

Bluetooth® Low Energy 5.1

過去製品の比較と不満点

形状

比較して大きな変更点はありません。片手でしっかりと握り込めるようなちょうど良いサイズです。

比較においての不満点はありません、が"強いて言うなら"下のボタンたちが親指で押すには少しアクセスがしにくいです。

価格

ツアーボックスとかよりかは買いやすい…かな…。通常12,800円、優待9,900円

昔の手軽さが欲しすぎるええええええええ。3,000円くらいの記憶。

機能面・性能面

Bluetooth5.1になったことで、接続の安定感が増してます。使っている最中に接続が怪しくなる感じがありません。あと、物自体が軽くなったよ!!
接続と解除をクリスタ側で行うので、慣れればpcとipad間を移動するのは楽です。

なし!

セットアップ方法

パソコンもiPadも一緒だが、
注意が必要

今回も接続方法はBluetoothなものの、パソコン側やiPad側で操作はしません。
接続は全てクリスタのソフトウェアで操作をします。

手順は下記の通りです。

01 クリスタを起動する
02 左上のクリスタマーク→タブメイト2を登録する
03 ポップアップが出るのでTABMATE2の電源を入れる
04 自動的に接続が完了する

といった感じです。

接続解除の仕方

解除も至って簡単です。

クリスタ上に出てくるTABMATEのアイコンを押して、TABMATEの隣がX印になれば解除されてます。
TABMATE側でも赤と青が同時に点滅するペアリングモードになるはずです。

他の機器(iPad)とかに接続するときはまたセットアップ方法をすれば接続できますので、意外とストレスはありません。

いいところ

比較などせず、単純にTABMATE2の良いところを見ていこうと思います。

  • 軽い
  • 接続が安定している
  • 設定できるボタンの数が多い
  • 自然な姿勢で絵が描ける

TABMATE2は絵を描くことに集中できる。

TABMATE2の良いところは好きな姿勢、自然な姿勢で絵が描けるところが最大のメリットだと感じます。
どうしても机の上に置く左手用デバイスやキーボードだと、肩や胸を開いたりしないと行けなくて、長時間絵を描いたり、没入しだすとどうしてもストレスに感じてくる場面があります。
手を紙の上に置くような姿勢、左手だけ足の上に置く姿勢など様々な姿勢で絵を描けるのは他の製品にはない大きなメリットだと思います。

筆者のおすすめ設定

先に断っておくと、筆者は基本的に一つのモードしかなく、使いこなしているとは到底言えないですが、少ないブラシで描く人には最適にな設定なのではないかと思いますので、参考程度においておきます。

改善して欲しいところ

基本的に従来の弱点を補った完成品のように感じるので特にデメリットのようなものは感じませんが、強いてあげるなら、

01 価格をもう少し抑えてほしかったなぁ…
02 クリスタだけじゃなく様々なソフトで使えるように、公式でサポートしてほしかった。
03 有線モデルもあっても良いんじゃない?

01 価格について

昨今の物価高なので値上がりは仕方ないことですが流石に優待価格で1万円はビビりました。流石に6千円くらいかなと思ったんですが、ちゃんと高くなりましたね。複数台シームレスに接続できるという利点で補えそうですが、やはり何台か欲しいとか、もし初代のような低い耐久性であれば死ぬほど金がかかりますので、これは耐久性次第で満足感が変わると思います。

02 サポートソフトの種類について

昨今の左手用デバイスは、やれボタン一つで別のソフト用に設定変更できるだとか、ソフトが起動したらそれ用に勝手にモードが切り替わるとか、対応するソフトウェアの多さを推している中、不動のクリスタのみの対応です、はやはり天下のクリスタという感じですね。え?おたく、うちのソフト持ってないのに他のソフトに使おうとしてるの?え?みたいな強気を感じます。photoshopやillustratorにも併用できれば右に出るものがいない最強のデバイスになると思ったのですが、少し残念でした。
きっと開発とかがかなり大変とかなのでしょうか。無理やり他のソフトに転用する方法は知っていますが、公式サポートのほうが色々楽ですよね。

03 有線モデルのラインナップ

有線モデルがほしい理由は安さを追求したときにその選択肢が出てくるのかなと思いました。初代は信号が途切れる時があったので、明確に有線の方がありがたい理由があったのですが、今回は価格くらいです。実際有線にするとTABMATEの持つ"自由さ"がなくなってしまうので、コンセプトが揺らぐので、実現は難しいかなと感じます。

まとめ

今の他社製品にストレスを感じている人は
実際全然余裕で買い!

TABMATEはやはり利便性の高い素晴らしい左手用デバイスです。色々文句は垂れましたが、ボタンが多いとか操作のカバー範囲が広いとかをさておいて、"描く"という目的を念頭に置いたときの左手用デバイスとしては右に出るものはいないと思っています。
姿勢が強要されないというのはそれほどにストレスフリーなものです。高くはなったけど、それ以上の価値がこの子にはあると思います。絵描きを一番に考えているクリスタならではの形というか、魅力を感じます。